ゲーム紹介
モノに宿る魂の実体化である少女たちと廃墟を巡る簡単なゲームです。(引用)
ふりーむ様
作者様のHP
プレイ時間
約40分
対象年齢
全年齢
キーワード
アドベンチャー・探索・謎解き・中編・微ホラー・感動
特徴
・U.C.murar(内村徹)さんのアドベンチャーゲーム
・物に宿る魂と一緒に探索するゲーム
・エンディング数は1つ
感想
・ストーリー
主人公ヴィクターの父親が死んだ後彼は昔住んでいた父の骨董品屋へ足を運ぶ。
そこで謎の女性ゲルトラウデに会い彼女に交換条件を持ちかけられる。
物に宿る魂の存在である彼女から父親について聞きながら廃墟を探索していくのだった。
・システム
◯RPGツクールMVを使ったアドベンチャーゲーム。
◯廃墟を歩き父親の手帳の断片を集めていくシステム。
◯謎解きも序盤にある。追いかけられ要素や死に要素は無い。
◯クリア後におまけ部屋有り。
・気に入った点
◯廃墟の雰囲気が良くできていた。調べられる所も多いのが自分好み。
◯章毎に様々な魂が出てきて飽きない仕様。自分が好きな魂はやっぱりお婆ちゃん的優しさがあるゲルトラウデ。
ここからネタバレあり
↓ここから反転
・気に入った点
第一章はコンサート会場。ダグラスの友人イーサンの幽霊に彼のピアノの魂ゲルトラウデと会いに行くお話。
天才と謳われたピアニストが演奏し切る前に死ぬとは悲しい話ですね。その時照明が落下して死んだとありましたがピアノは無事だったみたいですがゲルトは使ってなかったのかな?
或いはゲルトだけ無事で目の前で死ぬ所を見てしまったのかも。それは互いに心残りになりますね。最後は2人とも未練を果たして成仏出来てよかったよかった。しかしめちゃカワなゲルトがこの作品のヒロインかと思ったら章毎に変わるタイプだとは。一番びっくりだわ。
第二章は博物館。傾国の秘宝の魂カルメンとの探索。
本能的とは言え自分に関わってきた人間を片っ端から不幸にするとかヤバ過ぎる代物だ。おまけに物理破壊が意味無いとかやはりヤバい。財団に収容されてくれよなー。
主人公も襲われてましたがあれを受け入れてたらどうなっていたのか。死ぬのか永遠にカルメンと一緒なのかは不明ですが碌な末路じゃ無さそう。魂さえ視認できるなら銃殺出来るのが唯一の救いでしたね。しかし何故一端の骨董品屋が銃を・・・?まさか館長を仇打ちする為に用意していたものとか?後あのイラストヴィクターが乳首責めされてる様にしか見えなかったぞ。
第三章は図書館。ダグラスの幽霊に万年筆の魂デリアと会いに行く。
何かを書き残せばその時の自分の考えが記録として残るというのは良い事ですね。自分も同じ考えだからフリーゲームの感想を書こうと思い立ったわけですし。ここで手帳のセーブ機能を使う演出も良かった。こんな自分を陰ながら見守ってくれる姉的存在が欲しいなあと思う反面自分の恥まで知られているのは耐えられそうに無いですね。
ダグラスも自分が孤独な最後を遂げるからこそ息子にはひとりぼっちな人生を送らせないために指輪と万年筆を残していた子供想いの親でしたね。父親の死に目に会えず天涯孤独になった主人公が親との別れを果たし新たな家族と2人で帰っていく。明るい気分になる終わり方は自分好みで良かったです。
タイトル画面の人物はクリア後も変わりませんでしたが博物館の廊下にいるカルメンかな?そう言えば彼女だけダグラスとの関わりが無い魂ですね。しかし見た目はゲルトに見える。ダリナンダアンタイッタイ。
エクストラで見られる過去話でもほのぼのとした内容の中でカルメンに魅入られた人の話だけ血塗れ過ぎる。これ以上被害が出る事もないしカルメンも好きになった人に看取ってもらえたしでwinwin。でもあの宝石はしっかり処分した方がいいと思った。