・気に入った点
一つ目の怪談は廃墟で見た少女の話。
何故ホラーゲームの怪異は目があった相手に難癖つけようとするのか。ヤンキーみたいな性質してますね。
挙句家にまで付いてくるとか理不尽の極み。理不尽であればあるほど人間は恐怖するのかもしれない。
二つ目の怪談は工場の話。
億単位の損害だと桁が違いすぎて逆に想像できないですね。自分だと誤魔化すか開き直りそうなレベルです。
自分に責がある大事件は真っ青になる別物の恐怖です。しかしまた雨が降ってる場面ですね。雨が何か関係してるのかな。
三つ目の怪談は猫になった人間の話。
嫌いだった存在から憧れていた存在になったらその存在の負の面を見てしまったりかつての自分だったらできた事が出来なくなるのは落差があって悲惨ですね。何も出来なかったと呟いている辺り前の知り合いか仲間の猫を助けられなかった過去でもあるのかな?
人間の手は壊す事も出来るけど直すことも出来る。後猫だって銃が撃てる。
四つめの怪談は世界を変えられる都市伝説の話。
現実改変能力者(タイプグリーン)だ!終了しなきゃ・・・。当たり前だと思っていた常識が個人の思想色に塗りつぶされる恐怖。こんな横暴を許していたら世界が何回滅んでも足りない。
この主人公は大事になる前に引き返せる常識と善性を持っていたから良かった。
五つめの怪談は謎の存在に襲われた話。
意味不明な行動を取られると理解が出来なくて怖いのはホラーの王道ですね。果たして暴力を振るおうとしたのか撫でようとしたのか。
どっちにせよ女の子に勝手に触れる奴は終了する。ワドルナッケングラー!
六つめの怪談はカンカンノンという怪異の話。
母親が子供を失った怨念パワーで怪物になったのかな?それとも遊ぼうと言ってる辺り子供か?両方とも合体した化け物説を提唱したくなる。
しかし有能な神社のお守りだ。ここまで有能だと神社の神が黒幕説もあるかも。
七つ目の怪談はカオナシお化けの話。
想像の中の人物だと思っていた存在が現実に現れる恐怖。でも寒気がするからって悪い存在ではないかもしれない。弟の子守をしてあげる怪異にしては割と控えめで邪悪じゃない奴かも。
と思ったが一度家に不法侵入してるからやっぱヤバい奴だな!お祓いしなきゃ。
八つ目の怪談はハカセを名乗る教育番組の話。
何かを作っていじめっ子をやっつけたと言ってるけど碌な奴じゃなさそう。間違いなく殺傷能力高めな物だな。まあ他の人が知らない以上最悪語り手の幼い頃の妄想もあり得ますが。
しかし実在したならば何者だったか分からなくなるような反ミームをばら撒く倫理皆無の映像番組。要注意団体ですね。
九つ目の怪談はあまんじゃくの話。
願いを叶える代わりに皮を剥いで成り済ます皮モノ系怪物。関わり合いになりたくない奴だ。主人公の恋心を利用して自分は何もせずに体を手に入れる辺り策士。
最後には主人公も皮を剥がされてしまうのが救いが無い。その目、誰の目?
十つ目の怪談は川で流される夢の話。
意味がわからない夢のように見えますね。強いて言うならこの川は時の流れを意味してるのかな?
夢で助けた自分は周りの人物や両親もいずれ歳を取り死に最後は自分も死ぬと警告してくれたのかも。
十一つ目の怪談は工場の話の続き。
不良品が見つからなかったのは段ボール自体の数え間違いか納品量が足りなかったのか。
あるいは盗まれていたのか。
十二つ目の怪談は階段の話。
怪談というよりエンディングの話やヒントをくれる親切な人。
態々踏み外さないようにと忠告してくれたこの人も食われてしまったのか。おお、ナムアミダブツ・・・。
果たして少女の正体は何だったのか。人を食う化け物が本性かそれとも普通の女の子が見た悪夢だったのか。
12番目の語り手が最後に言っていた事や階段を登り続ける使命を押し付けられた女の子が階段を降りるという行為がイラストで挟まれてる辺り後者が正しいのかな。
そうするといよいよ12番目の語り手の正体が分からない。何故他のエンディングの結末まで知ってるんじゃ。観測者みたいな奴の正体が分からないのは怖い。
・エンディング
ふりかえるENDは怪物だったと気づくエンディング。
様々な世界の怪談話も聞けて腹も満たせるなんて天職かな?
これからも少女は永遠に昇り続けるのだろうか。
すすむENDは虚空に落ちていくエンディング。
役目から外れた化け物は未来永劫落ち続ける事に。
そうなると食べられる筈だった者たちはどうなるのだろう。
隠しENDは何事も無く目覚めるエンディング。
果たしてあれは夢だったのかそれとも・・・?
階段を登らず降りているなら現実なのかもしれない。