フリーゲームの忘備録

自分がプレイしたフリーゲームの紹介しつつ日記がわりにする場所 現在の更新速度:暫く更新停止中。体調が戻ったら更新再開

フリーゲーム感想その50 「キャンディリミット」

ゲーム紹介

 

f:id:sakuyosouku:20200822225035j:image

 

目が覚めると知らない場所。 記憶はない。何も無い。 いや、一つだけ私の胸の中にあった。 『幸せなお菓子』を作りたい、 その感情だけが私の中で輝いていた。 そうだ、お菓子屋さんを始めよう! そして皆に喜んで貰うんだ!!(引用)

 

第7回 WOLF RPGエディターコンテスト様

WOLF RPGエディター コンテスト 第7回結果発表

 

作者様のHP

みずのみば

 

 

プレイ時間

 

約2時間

 

対象年齢

 

全年齢

 

キーワード

 

シュミレーション・中編・感動・メタ・?

 

特徴

 

f:id:sakuyosouku:20200822225208p:image

どんどんお菓子を作っていこう

 

・sunoriさんの経営シュミレーションゲーム

・お菓子を作ってみんなを幸せにしていく物語

・エンディング数は1つ

 

感想

 

f:id:sakuyosouku:20200822230714p:image

キャンディ is GOD

 

・ストーリー

主人公のキャンディは記憶を失った状態で目覚めた。

覚えている事はただ一つ、お菓子でみんなを幸せにするという目標。

魔力をお菓子に変える力を使いキャンディが友人のパンナコッタを頼りつつお菓子屋さんを経営する物語。

 

 

・システム

◯wolf RPGエディターを使った経営シュミレーション

◯「たんさく」のコマンドでお菓子作りに必要な材料を集め新しいお菓子を「かいはつ」し、「えいぎょう」で妖精さん達にお菓子を作ってあげよう

◯お菓子は全部無料!材料もタダで手に入る!優しい世界です

◯お菓子の数は全部で46個!全部作って売ってみよう!

 

・気に入った点

おバカだけど前向きで誰かの幸せの為に行動できるキャンディとしっかり者で周りをよく見ているパンナコッタとの掛け合いが魅力的です。

メインとなるお菓子作りも美味しそうなイラストと様々な種類がありコンプリートが楽しくなる仕組みになっています。

 

後このゲームに関してはネタバレや攻略を見ずにまずプレイすると面白いかもしれないです。

操作に戸惑うかもしれませんがまず色々試してみるといいかも。

最後に自分がこのゲームを始めるきっかけになった作者さんからのコメントを。

 

口の中で溶けていく飴玉。 味がどんどん消えていき、最後には噛み砕かれる。 だいたいそんなお話。(引用)

 

ここからネタバレあり

 

 

↓ボタンをクリックすると表示されます

 

表示する

 

 さあ、戦いだ

 

・ストーリー

経営ゲームかと思ったらメインはロボットバトル物。なんだこれはたまげたなあ。

妖精達にお菓子を作ればそのお菓子に合わせた能力が強化されバトルが楽になる仕組み。

自分は大してお菓子販売せずに探索ばかりやってたのでクリア自体は難しくないバランスですね。

 

ロボット戦はパワポケ6を彷彿とさせますがリアルタイムバトルでは無く、RPG風に行動力とエネルギーを消費してターン制バトルを行います。

前後に30mずつ移動できるレバーと武器選択や行動終了出来るボタンを使い分けて戦うシステムです。

基本敵は自分の有利な距離を保ち強力な武器を使おうとしてくるので死に覚えしながら自分の有利な距離を理解するのが定石。

武器使用はエネルギーを全て消費しませんが移動は1ゲージ分のエネルギーを使うので考えてからで無いと無防備を晒す羽目になります。暴発注意。

 

記憶も無く唯一覚えていた目標すら他人からの願いで挙句自分のお菓子が実質ロボットの魔力源になっていて操作するたびに妖精達が死んでいた事を知らされるキャンディ。

余りに辛過ぎる人生(?)ですが安易な死を選ばず自分なりに死んだ妖精達の願いを継いでいく成長を描いていた作品でした。

1人だけでは真実を知った際に折れていたでしょうが、全てを知っても背中を押してくれたパンナコッタがいたからこその終わりだと思いました。

 

後気になる事として妖精達は元人間との事でしたがあの男性は妖精から人間に戻った人物なんですかね?

監視する為の山小屋や拳銃も最初からロボットの中にあった物なんでしょうか。

他にも妖精達がいるロボットに襲ってくる敵の正体が分からないままだったのは気になりますね。

 

・プレイ中の感想

6日に1回見ている光景は一体?施設か何かの管理室みたいな場所に見えますね。

と思ってたらロボット!いきなり13日目に経営シュミレーションからバトル物にシフトして唖然としちゃいました。

お菓子を右クリックした時に出る意味不明な文章はロボット強化を表してたんですね。

初戦は距離を話しながらガトリングとレーザー?で安定して勝てますが焦りますね。

キャンディ視点だからか武器の説明も有効射程ぐらいしか見れないのがもどかしいです。

 

そして今度は27日目。パンナコッタとのほのぼの会話シーンに挟まろうとは不届きなロボットですね。

近接戦だとかなりのダメージになるので近づかれたらパンチから後ろに下がるの繰り返しで勝てました。

夢の世界で戦ってるんじゃ無くて飛ばされてるんですね。

もしかして敵ロボットに他の妖精が飛ばされていてゲーム感覚で殺し合わされてたりして。いやいやないか。ぼくらのじゃあるまいし。

 

そして次は38日目。妖精さんは100人しかいない上閉じ込められた存在であること。そして101人目が現れた事が明かされます。

この新顔がキャンディなんですかね?ロボット、閉鎖空間、ルーキー・・・アーマードコアを連想させます。

 

42日目。101人目がキャンディである事が明かされます。

黒幕にしてはおバカだから無いとパンナコッタは言っていますが、案外間が抜けたフリしてる奴がデスゲーム物だと黒幕だったりしますよね。

キャンディは素直に巻き込まれた妖精でいて欲しいですが。

 

44日目。パンナコッタが死亡フラグを建ててます。

黒幕の真相を1人で暴こうとすると大抵死ぬので無理して欲しく無いですね。

 

47日目。黒幕っぽい人がいる小屋にパンナコッタが潜入。

死亡フラグ死亡フラグをかけて百倍だ。わかるかこの算数が?もう助からないぞ。

 

48日目。帰ってきたパンナコッタと海に遊びに行きその後3戦目。

二回行動になった事以外は2戦目と同じなので開幕ブーストからガトリングとチャージレーザー?でダメージを与え引打ちで勝てました。

そして居なくなっているパンナコッタ。おお、もう・・・。

 

49日目。山奥の小屋にキャンディ到達。そしてパンナコッタが死んだ事を告げられます。

ロボットの動力源扱いの妖精達が1番哀れですね。救いようが無い。

しかし黒幕がキャンディとは悲しい・・・。お菓子を食べるたびにロボットの性能が上がる仕組みがこれだったとは。

無償の奇跡なんて無いとはいえこれはあんまり過ぎる。

パンナコッタが撃たなかったのは情に絆されたか復讐か。多分前者だと思いました。

 

62日目。心が折れかけてるキャンディがロボットを強化しないまま4戦目。

ファンネル持ちロボットとはロマン溢れる機体ですね。BGMもノリノリで楽しい戦闘です。

距離を離すとファンネルが飛んできて近づくと離されるのでブーストからのチャージレーザーとガトリングが丸いです。

そしてパンナコッタの本当の願いに気づくキャンディ。どの道妖精達はロボットの中から出られない。ならここで満足するしかねえ!

お菓子作りでみんなに、笑顔を・・・届ける為立ち上がるのでした。

状況を見てもキャンディがケツイ決めてるのが分かりますね。

しかし残りストックが少ない。これは次の戦いが最後になりますね。

 

 

そして決戦の85日。自分たちの滅びを覚悟しつつ5戦目。俺はもう止まらねえからよ……。

距離を離すのが好きなのか近寄ると防御力ダウン状態になるチャージを始めるのでチャージなどさせないように拳でわからせました。

あまりお菓子を売ってなかったのでステータスはかなり低い状態でしたがAとDのステが高ければ安定して勝てますね。

そして1人生き残ったキャンディは外の世界でもお菓子を作る事を決意する。

今度は幸せにするお菓子作りができるといいですね。

 

蛇足は・・・なんだこれ。イデアちゃんの運命やいかに!

前作をプレイしてないと分からない展開ですね。

恨みしか無かったイデアが本編後もマオウと仲良くやってるのが嬉しいです。

 

おまけでは村でお菓子屋さんを始めたキャンディの姿が。

外の世界でも受け入れられているのが良かったです。

キャンディが子供から大人に成長する物語として纏められていたいい作品でした。