フリーゲーム感想その37 「病名・チュパカブラシンドロームサエジマ」

ゲーム紹介

だだっ広い、空間すらない場所。退屈した私は、世界創造の妄想で時間を潰す事にした。（引用）

第5回wolf RPGエディターコンテスト様

WOLF RPGエディター コンテスト 第5回結果発表

作者様のHP

みずのみば

プレイ時間

約20分

対象年齢

全年齢

キーワード

アドベンチャー・短編・ホラー・ギャグ・シリアス

特徴

雲丹って美味しいのかな？

・sunoriさんのアドベンチャーゲーム

・妄想の世界で楽しく過ごす女の子の物語

・エンディング数は1つ

感想

・ストーリー

主人公のチアキは五感を失う病を宣告される。

病が進行した結果は何もない時間だけの世界があるのみだった。

暇を持て余したチアキは世界を創造する妄想を繰り返して退屈凌ぎをするのであった。

・システム

◯wolf RPGエディターで作られたアドベンチャーゲーム。

◯チアキが生み出した妄想世界でのゲームをクリアする事でストーリーが進んでいく。

◯説明が無くてもクリア出来るミニゲームなので直感的にプレイ出来る。

・気に入った点

重いシナリオな分チアキと黒チアキのギャグ多めな会話が楽しい作品です。

自分同士だからかかなりフランクに話し合える関係なのが分かりますね。

反面後半はシリアスな場面も増えてきます。

主人公は目を逸らし続けてきた目の前の現実からどう向き合うのか。

都合の良い展開など無い世界で彼女が出した結論に感動出来る一作です。

ここからネタバレあり

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・ストーリー

五感が無くなっても意識だけは残り続けるってかなりの地獄ですね。

いつ現実世界の肉体が死ぬかを待ちながら妄想にふけるしか無いとは15歳の女の子にはきつい話です。

推理ゲームしてるときに深く考えないようにしていた自分の状態に気付いてしまったりと馬鹿になれないのが更に苦しさを増してますね。

最後も諦めて死ぬのはやめましたが事態は変わらないまま。

最後のタイトル画面通り一方通行の手紙は母に届きましたがこの先どうなるのか。

でも生きてさえいれば奇跡がワンチャン起きる可能性があります。

あるかもわからない希望にすがりながらそれでも足掻くしかないのです。

・システム

魔王城に向かう場面では戦闘もあります。

制限時間内にコマンドを選び時間切れ時に選んでいたコマンドを実行する仕組みですね。

右ストレートで攻撃、妄想で回復、理論武装で防御になってるので基本は右ストレートでぶん殴れば勝てます。

最終決戦は状態変化するごとにコマンドが終わるに変わるので耐える事を優先するように。

イベント後は下のコマンドが足掻くに変わるので選ぶと全ステータスがMAXに。勝てるようになる。