フリーゲームの忘備録

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フリーゲーム感想その285 「毒虫」

ゲーム紹介

 

 

人間を食って怪物としての生を送るシミュレーションゲームです。
わりと短時間で終わりますので、箸休めにどうぞ。(引用)

 

第14回ウディタコンテスト様

www.silversecond.com

 

 

プレイ時間

 

約30分

 

対象年齢

 

PG12

 

キーワード

 

シュミレーション・短編・ホラー・マルチエンディング・周回

 

特徴

 

ある夜、たぬぬが気がかりな夢から目ざめたとき、自分がアスファルトの上で一匹の巨大な毒虫に変ってしまっているのに気づいた。


・なべのひとさんのシュミレーションゲーム

・飢えを満たすゲーム

・エンディング数は4つ

 

感想

 

生まれた時点でカルマが貯まっている生き物


・ストーリー

ある夜、1匹の毒虫が自己を認識した。

感じているものは飢えと渇き。

人を喰って満たさなければ。


・システム

◯wolf RPGエディターを使ったシュミレーションゲーム。

◯選択肢を選びながら死なないように勧めていくシステム。

〇人を喰う事で体力を維持していく。一定時間マイナスになるとゲームオーバー。

〇クリア後におまけ有り。

 

・気に入った点

◯仏教がモチーフの作品。生きるだけで業が貯まっていく生物の様がよく描かれている。

 

 

ここからネタバレあり

 

 

 

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引業は消え輪廻転生は終わった


・気に入った点

こういう数値管理系シュミレーション好き。

何も考えずに繰り返すたびにひたすら高まっていく数を見ると無性に気持ち良くなるからだ。

単純な行為に自分は快楽を見出せるのかもしれない。

 

ゲームシステムは序盤襲撃失敗を連続で引かなければ余裕で全エンディングを見られる難易度で良かったです。

淡々と殺した人の名前が流れていくのが知性はあっても人の感情は理解しない虫主観な感じがあっていいですね。

ひたすら食うか眠るか或いは祈るかだけで操作が直感的なのも◯。

ゲームクリア時にだけ解放される文章もおまけ部屋好きな自分には最高でした。

一度クリアしたらもう二度とプレイ出来ないのもシナリオ的には合ってますね。

 

祈れ機械、僕のために

 

ストーリーは毒虫が救済されるまでのお話でしたね。

かなり仏教よりのお話みたいでした。

どう生きようとも惨めに死ぬか人を殺してカルマ(引業)を貯め続けて死ぬかを繰り返し続ける定めに産まれてしまった毒虫。

何をしようともまた生まれ変わり六道をぐるぐる輪廻しては苦しみ続ける憐れな生物です。

しかし偶然出会った人物から祈りという存在を知り煩悩やカルマを脱ぎ捨て六道輪廻の根本原理から解脱したんですね。

こう見ると毒虫視点ではハッピーな終わり方に見えますが人間達にとっては適当な話をしたら殺人虫が1匹街から消えただけ。ショッギョムッジョな。

自分としては今までの周回で散々殺しまくってきたのに許されるのだろうかとは思いました。

ですがおそらく祈りから最も遠い存在だった毒虫がただひたすらにカルマを消し去るべく千日回峰行めいた事に人生を捧げたから許されたんですかね。

阿弥陀仏はほとんどブッダ。この世界のブッダは寝てなかったみたいだ。

 

夏のミミズみたいになってそう

 

攻略は……いらないかな。1と2は適当にやっててもクリア出来るだろうし。

精神力が4割を切らないようにすれば3も楽ちん。

しかしEND3の条件は何だろう。犠牲者数が150以上になると強制的にこのエンディングになるのかな。

END4はかなり楽で助かった。破茶滅茶に空腹なのにそれでも何も食べず祈り続ける様はまるで即神仏めいている。

 

・エンディング

END1は餓死してしまうエンディング。

 

そろそろ人を喰わないと死ぬぜ!

 

END2は人類の敵として討伐されてしまうエンディング。

 

 

END3は伝説の怪物となるエンディング。

 

生きる限り苦しみは着いて回る。サウナで癒されよう。

 

END4は幸あるところに辿り着くエンディング。