フリーゲームの忘備録

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フリーゲーム感想その277 「椿堂ノ火」

ゲーム紹介

 

 

日本三大花火大会として名高い大曲の地。
寛太は11年前、夏の盛りに絶縁した父の見舞いに故郷を訪れる。
高く見上げ、瞳に映るは夜空の火。土地を踏みしめ思い出すは。(引用)

 

 

ふりーむ様

www.freem.ne.jp

 

フリーゲーム夢幻様

freegame-mugen.jp

 

ノベルゲームコレクション様

novelgame.jp

 

プレイ時間

 

約30分

 

対象年齢

 

全年齢

 

キーワード

 

ノベル・短編・シリアス・感動

 

特徴

 

 

・柘榴雨(ザクロアメ)さんのノベルゲーム

・父親と再会するゲーム

・エンディング数は1つ

 

感想

 

 

・ストーリー

11年ぶりに秋田県の大曲に向かう主人公。

絶縁した父親と再会する主人公だったが……?


・システム

◯ティラノスクリプトを使ったノベルゲーム。

◯文章を読み進めていくシステム。

〇選択肢は無し。一本道。

 

・気に入った点

◯故郷へのノスタルジックを感じる一作。父親と子供の感情の描き方が良かった。

 

 

ここからネタバレあり

 

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・気に入った点

ウワーッ大曲の花火大会懐かしい。

最後に見たのは昔土砂降りだった時だったからまともに見れなくて無念が残ってるんですよね。

本来は様々な花火が美しく絶景なのでコロナが落ち着いたらまた見に行きたいです。

 

大曲の花火。スターマインが夜空を鮮やかに照らす。

 

ストーリーは年老いた父親の火が消えるのを寛太が見届ける話でした。

やっぱ怖いっすね認知症は。自分の家族すら思い出せない空っぽの子供になるんだ。

寛太も11年間会わないでいたのは酷い話ですが自分の男として理想だった父親がこうも変わってしまうと怖いんでしょうね。

トランスジェンダーである自分を認めてくれなかったのも素直になれなかった一因だったのかもしれません。

誰かに助けを求める事も出来ないような厳しい人生を送っていたみたいですしね。

かつては父が子を乗せて歩いた道を子が乗せて歩くのは夢の描写と合わさって辛い。

 

結局最後まですれ違った人生でしたが寛太には父親の想いが伝わったのは救いじゃないでしょうか。

名前をつけるという事は愛する責任を負うという事。

父親はもう寛太を娘として許していたのが悲しい終わり方でした。

でも最後の最後にマトモになるのはずるいぜ!こんなの生涯心の傷になるぜ!

認知症患者は普段は子供でも時折元の人格に戻る事があるんですよね。ずるいぜ……。

 

しかし秋田弁を聞くと昔を思い出す。

秋田新幹線こまちは鳥飯弁当買って良く乗ってたなあ。

竿燈祭り……花火大会……男鹿半島……全てが懐かしい。

久々に故郷へ帰りたくなる郷愁を感じた一作でした。